「歯周病」を知っていますか?
聞いたことはあっても、歯周病の怖さを知っている方は少ないのではないでしょうか。
歯周病は進行すると、「歯が抜ける」だけでなく、血管が詰まり「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの原因となったり、「糖尿病」の症状が悪化すると言われています。全身に影響を及ぼす原因になっているのです。
歯周病は非常に怖い病気ですが、予防も治療も可能です!
歯周病治療
検査・診断・治療
当院では、「検査」と「診断」を行い、どのような治療をすべきか計画をたてて「治療」を進めていきます。基本治療が終わったあとも、再度、検査と診断を行い、問題が残っていないか確認します。必要があれば再度治療をします。そして、良い状態のお口をキープするために、メンテナンスを続けていきます。
歯周病の進行を確認する検査があります。
歯ぐきを器具でつつかれて、チクチクしたことはありませんか?
この検査では、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の隙間)を測定し、歯周病が進んでいないか、今後の治療をどのようにしていくかを考えます。定期的に行う必要があります。
歯周病治療の一つにスケーリングがあります。
歯周病が進むと、骨が溶けて歯周ポケットができ、そこに歯周病菌が住み着きます。歯周病の根本的な治療では、歯ぐきの奥の歯周病や歯石を、麻酔を使って除去します。見えている歯の一部だけを綺麗にしても意味がないのです。
歯周病は生活習慣病の一つです。
治療をして治っても、生活習慣が変わらなければ、再び歯周病になってしまいます。
歯周病は予防も再発も防ぐことができる病気です。
当院では、患者様がいつまでも健康でいただくために、一人の患者様を一人の歯科衛生士が担当する「歯科衛生士担当制」です。一人の歯科衛生士が担当することで、親しみを感じリラックスして診療をお受けいただき、患者様お一人お一人のお口の変化に対応した質の高いケアや治療を提供しています。
当院の歯科衛生士は、多くの方々に知識や技術、経験をお伝えしていくとともに、歯科衛生士自身のスキルアップにも努力していきます。
歯が失われる原因は?
歯が失われる原因はなんだと思いますか?
実は「むし歯」ではありません。最も多い原因は、「歯周病」なのです。
統計によると、30歳以上の80%以上が歯周病にかかっています。
むし歯とは違い、歯周病の初期には痛みがありません。気がついた時にはかなり進行していることが多く、強烈な口臭が見られます。
また、歯周病は全身の病気の原因にもなります。歯を失うだけでなく、命にも関わるのです。
歯周病と関係している病気には、次のようなものがあります。
多く見られるのが、糖尿病です。歯周病と関連が深いとされています。
糖尿病になると、感染への抵抗力が弱いため歯周病にかかりやすく、重症化しやすくなります。糖尿病はインスリンの分泌が少なくなってしまう病気ですが、歯周病菌が出す物質はインスリンの効果を弱くし、糖尿病を悪化させてしまうと言われています。
つまり、糖尿病の方は歯周病のリスクが高く、歯周病の方は糖尿病が悪くなってしまうという関係なのです。
また、妊婦の歯周病が胎児に影響することも分かっています。
歯周病により作り出される物質により、早産や低出生体重児(出生時体重2500g未満)出産となるリスクがあるのです。低出生体重児は出生後の健康リスクが高いと言われています。
歯周病に罹っていると、低出生体重児出産のリスクは7倍とも言われています。タバコや高齢出産よりも高いのです。
歯周病は予防も治療もできます。妊娠中も歯周病治療ができるので、つわりなどがおさまる妊娠安定期の4~8ヶ月に受診をし、赤ちゃんのためにも予防・治療を行いましょう。
歯周病は「歯が抜ける」だけでなく、全身に影響を及ぼす病気であることを認識しましょう。歯周病の初期から中期までは痛みがほとんどないため、気づかないうちに重症になります。重症化していれば抜歯も避けられません。
予防や早期発見・早期治療のために、定期的に歯科医院で検査をすることが大切です。
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当院では、皆さまが抱えていらっしゃる疑問に一つ一つお応えいたしますので、お一人で悩まず、ぜひご活用ください。
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