2021.08.09
虫歯予防の基本
こんにちは上本町ヒルズ歯科クリニック
院長の永井です。
虫歯は減っている
今年も無事に園医をさせて頂いている
18園の保育園の歯科健診が終わりました。
開業してから15年程の間でも、
保育園で虫歯が減っていることを実感します。
昭和40年代の虫歯の洪水と言われた時代は、
3歳児の90%に虫歯があると言われていました。
現在では、逆に3歳児で虫歯のない子が
90%になりつつあります。
虫歯は予防できる病気です。
あらためて、虫歯予防の基本をお伝えします。
虫歯予防の基本
①虫歯菌の感染予防
虫歯菌と言われるミュータンス連鎖球菌
の感染は生後1歳ヶ月~2歳7ヶ月に集中しており、
この時期を「感染の扉」が開くと言います。
ちょうど、乳歯の奥歯が生える時期で、
離乳完了により食べられる食品の幅が広がり、
ショ糖を含むおやつや飲みものも摂り始める時期です。
食事などの生活行動が自立する3歳以降は、
感染の機会も徐々に減ると考えられ、
4~6歳になるとお子様のお口の細菌叢は
ほぼ確立すると言われています。
まずは、3歳までが感染予防の重要な時期と言えます。
②虫歯と糖の関係
虫歯菌が歯に定着し、プラークの中で酸を作り歯を溶かす
原因となるのが糖です。
糖の中でもショ糖が、虫歯リスクが
高いことが分かっています。
ショ糖以外にも、ブドウ糖・果糖・乳糖・でんぷん等
も虫歯のリスクがあります。
しかし、でんぷん(炭水化物)は分子が大きいため
分解に時間がかかり、虫歯リスクは低いと言えます。
3回の食事での糖の摂取は主にでんぷん(炭水化物)であるため、
ショ糖や果糖を多く含む間食の方が虫歯リスクになります。
間食にも、おにぎりやパンを取り入れて、
虫歯を一緒にどんどん減らしていけたらと思います。