医院ブログ

2021.02.14

むし歯は歯磨きだけで予防できるのか?

こんにちは上本町ヒルズ歯科クリニック院長の永井です。
今回は最もお悩みの多い虫歯についてお伝えします。

虫歯は歯磨きだけで予防できるのか?

「皆さんから、歯磨きしているのに虫歯になる」という声はよく聞きます。
勿論、歯磨きは虫歯予防にも有効です。しかし、アメリカのFDI(国際歯科連盟)の虫歯予防ランキングでは、
1位  水道水フロリデーション(水道水フッ化物濃度適正化)
2位  フッ化物添加食塩、学校給水のフッ素濃度適正化
3位  フッ化物洗口
4位  フッ化物配合歯磨剤
5位  歯科保健活動
6位  非う蝕誘発代替物(キシリトール、パラチノースなど)
7位  フッ化物配合シーラント
となっています。
日本では、水道水のフロリデーションやフッ化物添加食塩は認められていませんので、3位以下の方法で虫歯予防を実践しています。
気になる歯磨きは虫歯予防ランキングに入っていません。

虫歯を予防する歯磨きの方法とは?

水だけで歯を磨いても虫歯予防効果は乏しく、フッ素配合の歯磨剤を使って歯を磨くことで虫歯予防につながります。
歯を磨いていない人はほとんどおられないと思います。まずは、小さいうちからうがいをしなくてもよいフッ素ジェルを使って、虫歯予防になる歯磨きを習慣付けましょう。
うがいができる年齢(2歳~)になれば1000ppmフッ素配合歯磨剤で虫歯予防を行いましょう。
子どもも大人も、歯磨き後のうがいは15mlのお水で1回だけにして、お口の中にフッ素を残すのことが、虫歯予防につながります。CM等でも少量洗口と言われていて、少しの工夫で虫歯予防になります。
6歳以上になれば、日本でも数年前から認可された高濃度フッ素1500ppmフッ素配合歯磨剤が使用できます。アメリカをはじめ海外では以前から1500ppmフッ素配合歯磨剤がスタンダードです。日本ではまだまだ1500ppmフッ素配合歯磨剤の商品が少ないです。特に高濃度なので高額ということはありません。上本町ヒルズ歯科クリニックやドラッグストアで数百円で購入できますので、「虫歯予防」したい方は、1500ppmフッ素配合歯磨剤を選んで下さい。

今回のポイントは、歯を磨くだけでは虫歯予防にならない。フッ素配合歯磨剤(6歳以上は1500ppm)を使って少量洗口(15mlのお水で1回だけうがいをする)することで虫歯予防につながる。です!

上本町ヒルズ歯科クリニックでは様々な予防方法を提案できます。院内外で今後も虫歯予防を発信していきます。